出版社内容情報
懐徳堂の学主・中井竹山が寛政改革を主導した松平定信に提出した「草茅危言」(そうぼうのきげん)を書誌学的に分析し,実際に政治をどれくらい動かしたのか,そして政策構想はいかなる背景があったのかを明らかにする.明治維新史,近世・近代東アジア史の比較思想史に有益な手がかりを提示.
目次
近世中後期の政治・社会と知識人―「居士」・中井竹山と「草茅危言」の挑戦
第1部 「草茅危言」を見直す―書誌学的考察と政治過程分析
第2部 田沼時代からの射程―「草茅危言」の形成史と政治・社会(1)
第3部 寛政改革期の諸相―「草茅危言」の形成史と政治・社会(2)
第4部 政治改革の終焉と「草茅危言」の行方―「立言以治人」の思想
寛政改革から明治維新へ
著者等紹介
清水光明[シミズミツアキ]
1982年新潟県生まれ。2005年早稲田大学第一文学部卒業。2008年東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。2018年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科学術研究員。博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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