出版社内容情報
東アジア諸国においてデモクラシーが可能となる歴史的条件は何か.日本・韓国のように「公論」形成を実現した国の歴史的分析とともに,その課題に取り組む中国の歴史的経験と現在を明らかにし,非西洋社会の民主化の可能性に示唆を与える,国際共同研究の成果.
目次
序論 公論形成―非西洋社会における民主化の経験と可能性
第1部 一九世紀日本の経験(日本における「公論」慣習の形成;議会政治の形成過程における「民」と「国家」;近代的読書公衆と女性―「君子」から「読者」へ;明治初期における「公」的宗教の形成とその倫理)
第2部 東アジアの経験(近代東アジア国際社会の公共性と「万国公論」―近代朝鮮の経験と観点;大韓帝国における近代的公論形成と公論場の展開;植民地期朝鮮における「公共性」の検討;東アジアの思想連環―清末中国の「宗教」概念受容をめぐって;中国的公論の諸相―基層秩序生成の動態と言説媒体)
著者等紹介
三谷博[ミタニヒロシ]
東京大学大学院総合文化研究科教授(日本近世・近代史)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 歴史総合問題集