目次
序章 マケドニア史研究の新地平
第1部 マケドニアの登場(マケドニアの建国伝説をめぐって;マケドニア王家とオリュンピア祭;マケドニア人とギリシア人の「相互認識」)
第2部 フィリッポス二世とアテナイ(治世初期のフィリッポス二世とアンフィポリス;「フィロクラテスの講和」をめぐって;前三四四/三年の講和修正交渉;補論 前三三八年の講和をめぐって)
第3部 フィリッポス二世の野望(フィリッポス二世とバルカン諸地域;フィリッポス二世と権力者崇拝)
終章 ギリシアの覇者へ―アテナイ中心主義を超えて
付章 「フィリッポス二世の墓」再考
著者等紹介
澤田典子[サワダノリコ]
1967年富山県高岡市生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学、東京大学)。現在、千葉大学教育学部教授。専門は古代ギリシア・マケドニア史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ピオリーヌ
16
やっと第一部 マケドニアの登場 まで読み終えた。まだ1/3弱。とにかく面白い!!!第II部 フィリッポス二世とアテナイ まで読んだ。フィリッポス二世の深謀遠慮・策士ぶりが伝わってくる内容。フィリッポス二世の功績を強調する為の誇張が、イソクラテスやアリアノスの言及には見られるという。マケドニアはテッサリアに従属していたが、フィリッポス二世がテッサリアを支配下に置くに至った。というのである。アミュンタス三世はテッサリア全土を支配下に置いたフェライの僭主イアソンと同盟を2023/04/13