出版社内容情報
中世史研究は,最も大きな変化を遂げた.その主な要因は,全国の発掘成果による新たな歴史資料が提供され,新視点による学際的な研究が定着したからといえる.本書は,テーマ毎に資料を精選し,中世日本の具体像を描き,歴史愛好家にもわかりやすく表現する.
内容説明
本書は、中世の日本列島を考古学資料を用いて語ろうと企画したものである。中世という時代の特徴を意識して、都市、村と町、城と館、生産と技術、生活の諸相、流通と消費、祭祀と葬送という大テーマにより基本的な章立てをし、さらに、中世の北と南の世界、自然を含む環境史や自然科学からの成果を盛り込んで、北と南、中世の景観の2章を立てている。また、表現的には、各テーマの考古学情報を列島規模で分布論的に集成、ビジュアルに図版化することに力点をおき、中世という枠内での、時間的な変化や地域性などを表現した。
目次
1 都市
2 村と町
3 城と館
4 生産と技術
5 生活の諸相
6 流通と消費
7 祭祀と葬送
8 北と南
9 中世の景観
著者等紹介
小野正敏[オノマサトシ]
1947年横浜生まれ。1970年明治大学文学部史学地理学科卒業。1972年福井県一乗谷朝倉氏遺跡調査研究所・文化財調査員。現在国立歴史民族博物館考古研究部助教授
浅野晴樹[アサノハルキ]
埼玉県教育委員会
飯村均[イイムラヒトシ]
福島県文化センター
河野真知郎[カワノマチロウ]
鶴見大学文学部
佐久間貴士[サクマタカシ]
大阪府教育委員会
堀内明博[ホリウチアキヒロ]
古代学協会
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