出版社内容情報
もうひとつのイスラム社会ヨーロッパ.移民受け入れ国にとっての問題と移民自身が発見した問題とは何が違うのか.イスラム復興の背景に何があるのか.統合ヨーロッパの直面する問題を移民の視点から捉え直し,移民の日常世界をフィールドワークに基づき描き出す.
内容説明
もうひとつのイスラム社会ヨーロッパ。受入れ国にとっての問題と移民自身が発見した問題とは何が違うのか。ヨーロッパの構成原理に異を唱える移民のイスラム復興運動の背景を探る。
目次
序章 統合ヨーロッパの光と影
第1章 共存の争点としてのイスラム復興
第2章 政教分離国家トルコのイスラム復興
第3章 「民族」が共存を阻むドイツ
第4章 フランスのムスリムか、フランス的ムスリムか
第5章 多文化共生とみえざる差別・オランダ
第6章 イスラム復興に何を託すのか
第7章 信教の自由か、イスラム国家の樹立か
第8章 イスラム復興をめぐる争点
第9章 統合と多極の移民社会
終章 クルド亡命議会