出版社内容情報
綿業を軸に考察される日・中関係百年史.日本資本主義にとって,綿業と綿業を媒介とする中国の意味は極めて大きい.本書は,19世紀世界市場への日・中の対応の差から20世紀在華紡の形成・発展そして日中戦争下の在華紡の展開・崩壊の過程を分析する.
目次
第1編 日・中綿業の再編成(世界市場への編入と対応;中国市場と日本紡績業)
第2編 在華紡の形成と発展(二〇世紀初頭における貿易商社の進出;第一次大戦後における紡績会社の進出;民族紡・民族運動との対抗;在華紡の経営)
第3編 在華紡の中国市場制覇と崩壊(満州事変と華北進出;日中戦争と中国市場制覇;太平洋戦争と崩壊)
著者等紹介
高村直助[タカムラナオスケ]
1936年大阪市に生まれる。1965年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学文学部教授をへて現在同名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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