出版社内容情報
土を盛るのではなく,石を積み上げて作った積石塚古墳は,従来から朝鮮系渡来人のもたらした墳墓様式とされている.本書は,古代信濃王権が確立した地でもある善光寺平の積石塚群集地を舞台にして,渡来人と積石塚をめぐる興味深い謎の解明に挑む.
内容説明
考古学の最前線。積石塚の正体は?被葬者は誰?環境自生説と大陸墓制説の間から、いま改めて問い直す。
目次
1 積石塚(石造遺構がもつ意義;積石塚という古墳;積石塚の起源と終末;積石塚の分布と地域差)
2 信濃の積石塚
3 積石塚と渡来人(環境自生説と大陸墓制説;積石塚と朝鮮の古墳;合掌形石室の出現;箱形石棺の存在;積石塚の被葬者;積石塚と古牧)
4 積石塚研究の課題