出版社内容情報
人類の長い歴史の中で,槍(やり)の発明は,狩猟具としても,後には武器としても,画期的意味をもつ.本書は日本の旧石器時代終末期に視点をあてて,槍先型尖頭器の出現の過程,他の石器群との関係などを全国的な視野でとらえ,狩猟具としての槍の意義を考える.
内容説明
狩猟具・石槍の出現と進歩の動態を究め、全国的視野で集成した紙上‘石槍考古展’!
目次
石槍とはどんな石器か(ヤリという道具;世界の旧石器時代の石槍;日本の石槍;日本旧石器時代の石槍の研究)
石槍の製作(石槍の石材;石槍の素材と調整加工の特徴;石槍の使用と折損;石槍の分類)
石槍の変遷(火山灰と石槍の層位;出土層位からみた相模野台地の石槍石器群;相模野台地における石槍石器群の変遷;日本列島各地の石槍石器群)
石槍文化の様相(石槍文化の諸段階;石槍の出現について;石槍の衰退と弓矢の出現;日本列島における石槍文化)