出版社内容情報
3・11以降の歴史学はいかにあるべきか,震災直後から取り組んできた歴史研究者が,現代に残された課題にむけて新たな展望を示す.人びとのコミュニティを再生し,記憶をつなぐために歴史学がどのように貢献できるか.学問としての歴史学のあり方を問い直し,未来にむけての投錨を試みる.
内容説明
歴史学のあり方を考え続ける。地域の復興・再生に向けての取り組みのなかで新たな課題と向き合う歴史学の現在地点。
目次
総論 「3・11からの歴史学」の現在―二〇一九年の歴史的地平
1 3・11からの七年間が問いかけるもの(ふくしまの経験と歴史学;日本の学問と「3・11」;東日本大震災がもたらした死者に関わる問題群 ほか)
2 博物館・美術館展示と地域の復興・再生(原子力災害と博物館活動;「災害とミュージアム」リアス・アーク美術館;地域復興と博物館―陸前高田市立博物館の七年半 ほか)
3 シリーズ「3・11からの歴史学」提言・時評から(歴史学再考;地域の復興・再生と歴史学・史料保存;原発開発・原子力災害と歴史学)
座談会 シリーズ「3・11からの歴史学」の射程
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