中世ヨーロッパを生きる

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  • サイズ B6判/ページ数 312p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784130230513
  • NDC分類 230.4
  • Cコード C1022

出版社内容情報

中世ヨーロッパ、そこは時空を隔てたまったく異質な世界でありながら、どこか共感を見出せる世界かもしれない。中世世界に生きる人びとと喜び、悲しみ、驚き、怒り、恐れをともにすることから、その歴史を学びはじめる入門書。

内容説明

時空を隔てた世界に生きる人びとの喜び、悲しみ、驚き、怒り、恐れを知ることから始まる中世史入門。

目次

中世の扉を開けよう!
1 自然と人間(中世アイリッシュ海風雲録;アルビオンの森林史話 ほか)
2 日常生活の作法(衣服の色と文様が語る中世フランスの感性―フィリップ・ル・ボンの涙模様の黒い帽子をめぐって;フォーク誕生の秘密 ほか)
3 人びとの絆(母とこども;「老いと病い」を生きる ほか)
4 出会いのかたち(楽師伝説―人びとと音楽をつなぐもの;書簡とコミュニケーション ほか)

著者等紹介

甚野尚志[ジンノタカシ]
1958年生。東京大学大学院総合文化研究科(超域文化科学専攻)。専門は中世ヨーロッパの教会と社会にかんする研究。最近は南西ドイツのボーデン湖地域の都市と教会文化に関心をもつ。いまコンスタンツ公会議と中世後期の教皇権についても思案中

堀越宏一[ホリコシコウイチ]
1957年生。東洋大学文学部(史学科)。専門は中世と近世のフランス史。都市よりは農村や城、宗教や思想よりは国家や社会の制度、家族や人の生死にかかわることよりは技術やモノなどの卑近なテーマから具体的に歴史を捉えることが目標
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サアベドラ

10
森や水車、衣服の柄にフォークなど、中世人の生活に関わる様々な事物から中世ヨーロッパ世界に迫る小論集。各論の内容はそこまで専門的ではなく、学部生や社会人でも読めるように配慮されている。2013/07/10

3
ヨーロッパ中世の自然と人間の関係、日常生活の作法、絆の形、交流の形に関する評論を集めた本。テーマは雑多で、だからこそ身近な面もあり、中世人がどのような「当たり前」を保有していたのか垣間見ることができる。羅針盤と称した補足で参考資料を紹介してくれるため、今後の読書の幅が広がる。テーマ史というものはどこにでも転がっているものである。「あまりに平凡でなにも面白そうなことがないように見えるもののなかに、より深い意味が隠されていて、それが他のことがらの理解にも通じていることを知る喜び。」という堀越宏一氏の歴史学への2009/09/17

mob

2
「写本絵画」「マンと諸島の王国」「老い」など、自分が普通に本を読み食いしていたら出会わなそうな部分が少なくない。ガイド的に色々つまみ食いする構成で、チョイスに必然性も何もあったものではないが、十人以上が寄稿する形なので力の抜けた部分がなく楽しめる。 項目ごとに最後に「羅針盤」として文献紹介があるが、自分の著書を複数紹介する人もいて、そんな気概を見ると読みたくなってしまう(と思ったらもう読んでた。「路地裏のルネサンス」満足度高め)。なお、この分野で最も信頼できるデュビー氏の著書も紹介されていた。2021/03/04

しいかあ

2
本や映画やゲームなどで中世ヨーロッパの人々の日常の生活に興味を持ったような人のためのブックガイド的な本。要するにamazonの欲しいものリストに積読本を増やすための本。2016/12/26

Kid Ayrack

2
表紙がカッコよくて手に取ってしまった。 中世ヨーロッパというマクロな世界観の中で「水車がどのように使われていたか」や「フォーク・スプーンの発祥」や「書物に描かれていた挿絵」など、人々の日常を捉えたミクロな切り口による解説はどれも短くまとめられていて、小難しいところがほとんどなく、専門知識がなくても楽しく読めた。2015/07/25

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