出版社内容情報
中世という時代と中世人の観念や行動を律していたもの,それは習俗・慣習をも含む〈法〉の論理であった.本書に見る「中世人との対話」世界には,著者ならではの〈法〉理解に支えられた,数々の興味深い〈歴史=出来事〉が,埋め込まれている.
目次
第1部 中世に法を視る(契約の世界;安堵の機能;幕府の法・守護の法;言葉の中世)
第2部 史料に視る中世(回想の「醍醐寺文書」;『吾妻鏡』“地の文のみ”の幕府法)
第3部 孤独な愉しみ(その男;五月の窓;中田薫に帰る;『中世政治社会思想』の頃 ほか)