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出版社内容情報
1000年にわたりイスラム社会の支配者として君臨し,カリフ・スルタンの地位をも左右した奴隷軍人マムルーク.異教世界出身の奴隷に教育を施し,解放し,能力により登用し,さらに支配者として彼らを受け入れる社会--,イスラム理解の一つのカギがそこにある.
内容説明
アラブを知るためにイスラムの歴史を読む。マムルークとは、男奴隷を意味するアラビア語である。彼らは、軍人として頭角をあらわし、1000年にわたりイスラム社会に君臨した。マムルーク1000年の歴史にイスラム社会の独自のあり方を探る。
目次
第1章 初期イスラム社会の奴隷
第2章 マムルーク軍人の台頭
第3章 マムルークと黒人奴隷浜
第4章 マムルーク朝社会の奴隷軍人
第5章 マムルーク体制とイスラム
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽんすけ
11
マムルーク朝の成立過程が面白い。イスラーム諸王朝が早くから奴隷制を生活の一部に組み込んでいたことから、マムルーク(軍事奴隷)の力が伸長していったことは必然だったようだ。奴隷というと圧政に苦しむ被支配層という印象を受けるがイスラームの奴隷は性質が異なっており、特にマムルークは高値で売買され、購入されたあとはマムルーク養成所で学問軍事両方を学び、卒業後は公職に就くことが約束されていることが異色だと思う。非イスラームであったマムルークが権力を持ちスルタンとなり、イスラーム世界の守護者となる構図はなかなか面白い。2023/04/24
宵子
2
マムルーク朝に関心があって読んだ。イスラム圏における奴隷の歴史について書いたもの。表題にあるマムルークとは、トルコ・スラヴ・コーカサスなどの白人奴隷を指す。でも、想像していたより制約が少なく、奉公人に近いところもあるのかも。あと奴隷は罪を犯しても、故意でなければ裁かれないらしい。人間としての権利には、いいことばかりとは限られず、責任も伴うのだと考えた。2014/12/22
すなこ
2
一口に「奴隷」といっても、様々な役割を担っているので一元的に論じることはできないんだなぁととても興味深く読んだ。2011/12/09
comet_yurari
1
迫真奴隷部~イクター制の裏技~ とにかくイスラム世界における奴隷観をまったく知らなかった人なので、その面でとても新鮮な読書になりました。あとイスラム初心者勢でも読みやすいような設計になっており(横文字に説明がついていたり)とても読み進めることに苦がなかった、わかりやすい一冊でした。
ジュンジュン
1
「イスラムの英雄サラディン」の著者、最近亡くなられたことを知った。あとがきで今度はバイバロスをと書いていたので、楽しみにしていただけに残念。代わりといっては何だが、本書を購入。とても読みやすく一気に読了。2016/02/03
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