出版社内容情報
近代日本の台湾人認識とその変遷を、台湾社会と接点を持った現場の日本人たちの書き残した史料に依拠しながら、「支那民族性」を補助線として、把握、考察し、台湾人のアイデンティティの形成の一端をあきらかにする。本書は台湾史、また、日本帝国史、日本近代史、中国近代史にあらたな視覚を提供する。
【目次】
序 文 若林正丈/薛 化元/川島 真
序 章
第一章 人文地理――領有当初の地誌における「移住支那人」認識
第二章 治安問題――「土匪」認識の形成と変容
第三章 同化教育――修身教科書頒布前における公学校教員の修身観から
第四章 宣伝事業――東洋協会『現在の台湾』と後藤朝太郎の台湾人認識
第五章 政治運動――1920 年代の台湾議会設置運動をめぐる「民族心理論」
第六章 皇民化――戦時下の「民族性」言説にみられる対決とその終焉
終 章
監修・校訂者あとがき 川島 真
参考文献
目次
序章
第一章 人文地理―領有当初の地誌における「移住支那人」認識
第二章 治安問題―「土匪」認識の形成と変容
第三章 同化教育―修身教科書頒布前における公学校教員の修身観から
第四章 宣伝事業―東洋協会『現在の台湾』と後藤朝太郎の台湾人認識
第五章 政治運動―一九二〇年代の台湾議会設置運動をめぐる「民族心理論」
第六章 皇民化―戦時下の「民族性」言説にみられる対決とその終焉
終章
著者等紹介
周俊宇[シュウシュンウ]
元国立政治大学台湾史研究所助理教授。1980年生まれ。国立政治大学文学院中国文学系卒、同大文学院台湾史研究所修士課程修了、東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了。博士(学術)。東京大学先端科学技術研究センター・グローバルセキュリティ・宗教分野特任研究員、早稲田大学地域・地域間研究機構台湾研究所招聘研究員などを経て2021年より国立政治大学台湾史研究所助理教授。2023年逝去
川島真[カワシマシン]
東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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