出版社内容情報
中世から近世へと日本の歴史の大きな転換期となった豊臣政権期に社会はいかに変容し統合されたのか。そしてそれを実現する権力がいかに成立したのか、全国的・国際的な動向を見渡しながら、地域の変動をもたらした土地制度や社会構造を丹念に分析し、新たな近世的秩序の成立を考察する。
目次
日本近世社会のとらえ方
第1部 近江における近世社会の形成(中・近世移行期をどうとらえるか―江北の土地制度を中心に;身分と役―兵農分離像の再検討;日本近世身分論の原点;地侍たちのゆくえ)
第2部 信州伊那における近世の到来(虎岩郷の天正検地と土地制度;十七世紀の年貢収取と村請制;「山里」村落の社会構造;虎岩村と飯田城下町)
第3部 展望―日本列島における近世の形成(兵農分離と石高制;都市の建設と再編;日本の近世化と土地・商業・軍事)
結語 日本近世における秩序形成
著者等紹介
牧原成征[マキハラシゲユキ]
1972年愛知県蒲郡市に生まれる。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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