出版社内容情報
日本資本主義発達史研究の論争点に関して,長年にわたり旺盛な研究活動を行ってきた著者の論考の集大成.『日本資本主義発達史講座』の成立事情から寄生地主制論争,マニュファクチュア論争に至るまで,その今日的意義と限界を明らかにするとともに,新たな視角を提起する.大石「日本近代史論集」四部作完結.
内容説明
本書は、著者がこれまでに発表してきた日本資本主義論争と寄生地主制論争、および日本資本主義史研究の課題と方法に関する論稿のうち、研究史上意味をもつと思われる主要なものを選んで、一冊に取りまとめたものである。
目次
第1章 日本資本主義論争と寄生地主制論争(日本資本主義論争と農業=土地問題;『日本資本主義発達史講座』の刊行;マニュファクチュア論争と寄生地主制論争;藤田五郎の「豪農マニュ」論;農民層分解の論理と形態―いわゆる寄生地主制の研究のための一試論)
第2部 日本資本主義史研究の課題と方法(日本産業革命研究の課題と方法;日本帝国主義史研究の課題と方法;第一次大戦後の国家と諸階級の変容;戦後改革と日本資本主義の構造変化―その連続説と断絶説)