出版社内容情報
増加の一途をたどるうつ病には,専門機関に援助を求める人の割合が低い「サービス・ギャップ」の問題がある.これまで注目されてこなかった援助要請の促進要因を検討し,ICT・AIを活用した情報提供・治療体験サイトを開発,介入の効果を検証する.
目次
第1部 なぜ専門機関に援助を求めることに抵抗があるのか(「サービス・ギャップ」という障壁;早期治療を促す対策;援助要請をめぐる先行研究;本書の目的と構成)
第2部 うつ病の治療効果を理解することは援助要請を促進するか(うつ病に関するメンタルヘルス・リテラシー(研究1)
援助要請意図を高める促進要因(研究2))
第3部 援助要請を促す情報・提供方法とは何か(「治療効果の理解」を高める情報提供の検討(研究3)
援助要請を促す情報の届け方(研究4))
第4部 ウェブサイトの利用で援助要請は促進できるか(情報提供サイトの効果検証(研究5)
治療体験サイトの効果検証(研究6))
第5部 援助要請をためらっている人を効果的な支援につなぐために(個人に適したうつ病支援の届け方とは)
著者等紹介
シュレンペル,レナ[シュレンペル,レナ] [Schlemper,Lenna]
1990年オランダに生まれる。2012年オックスフォード・ブルックス大学心理学部卒業。2015年九州大学大学院人間環境学府専門職学位課程修了。2019年東京大学大学院教育学研究科博士課程修了、博士(教育学)。東京大学大学院教育学研究科特任助教を経て、現在、花園大学心理カウンセリングセンター相談員。東京大学大学院教育学研究科学術研究員。臨床心理士、公認心理師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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