出版社内容情報
モダニズム美術批評から
インテリア・デザインの広がりへ
ヘレン・フランケンサーラー、モーリス・ルイス、ケネス・ノーランド、ジュールズ・オリツキー、フランク・ステラら、20世紀半ばのアメリカで隆盛したカラーフィールド絵画の代表的画家5名を取り上げ、同時代の展覧会評や批評、美術動向に関する言説を丹念に読み解き、20世紀アメリカ文化との豊かな関係性を明らかにする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
2
ふむ2024/06/14
オパビニア
0
カラーフィールド絵画をモダニズムの批評と同時代のアメリカ文化との関連という二つの関連から論じた論考。 前半ではモダニズムを代表する批評であるグリーンバーグとカラーフィールド絵画の画家たちの関係や、グリーンバーグとその影響下にあるモダニズムの批評家たちの関係などが論じられ、抽象表現主義以降、戦後アメリカ美術において、モダニズムが中心となり、それが終わりを告げる70年代までの外観を掴めた。 後半では、モダニズム批評の枠を超えて、一般にモダニズム絵画がどのように受容されたかが論じられていた。 2024/07/09