出版社内容情報
没後200年がたついま,再評価の高まるカント.その「ア・プリオリ」という概念を,1790年の論考に現れる「根源的獲得」の概念へと収斂するものと解釈し,カント哲学の全体像の刷新をもくろむ.国際的なカント研究において評価を得た諸論を収める力作.
目次
第1章 批判的認識論における「ア・プリオリ」の概念の“位相性”
第2章 批判的思考の根本構造としての「ア・プリオリな綜合判断」論の確立―批判的刑而上学生成史の観点から(1)
第3章 もうひとつの「コペルニクス的転回」―「生得的」の概念の“批判的変容”
第4章 「獲得」から「根源的獲得」へ―批判的形而上学生成史の観点から(2)
第5章 批判的認識論における「直観」の「根源的獲得」―「可能な経験」の構成の具体相(1)
第6章 幾何学と「根源的獲得」の視点から見た批判的自我―「可能な経験」の構成の具体相(2)
第7章 「概念」と「法式」―定言命法における二つの位相と、「根源的獲得」
第8章 神なき予定調和―趣味判断と「根源的獲得」
著者等紹介
山根雄一郎[ヤマネユウイチロウ]
1970年東京に生まれ名古屋ついで千葉に育つ。1994年東京大学教養学部教養学科卒業。2000年東京大学大学院人文社会系研究科哲学専門分野博士課程単位取得、日本学術振興会特別研究員(PD)。2001年大東文化大学法学部専任講師(哲学・倫理学)。2003年東京大学より博士(文学)学位取得。2004年大東文化大学法学部助教授(哲学・倫理学)。専攻は西洋近世哲学
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感想・レビュー
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