出版社内容情報
非侵襲的脳機能測定法やニューラルネットワークなどの解析法の発展により、高次認知機能を担う脳の研究が展開されるようになった。第2巻では多様な側面から実体としての脳に迫り、「認知神経科学」の範疇に収まらない、「脳」の包括的理解を志向する認知科学が確立されつつあることを示す。
内容説明
高次認知機能を担う「脳」の包括的理解へ―。知覚・多感覚統合、深層学習、社会性や行動の進化、意識、心の自然化といった多様な側面から、実体としての脳に迫る。
目次
第1章 知覚の神経基盤
第2章 恐怖学習と脅威検出の神経機構
第3章 深層学習による脳機能の解明
第4章 脳と社会的認知
第5章 脳‐環境‐認知の円環に潜む人類進化の志向的駆動力―三元ニッチ構築の相転移
第6章 意識の神経基盤―クオリア構造と情報構造の関係性を圏論的に理解する
第7章 心の自然化
著者等紹介
川合伸幸[カワイノブユキ]
名古屋大学大学院情報学研究科教授・中部大学創発学術院客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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