内容説明
あなたがなりたいのは、カウンセラー、セラピスト、それとも臨床心理士?時代が求める臨床心理学の姿とは―ストーリー仕立てで、正しい学習の道筋をわかりやすくガイドする。
目次
第1部 臨床心理学を知る(臨床心理学のガイドマップ;カウンセリング、心理療法、臨床心理学)
第2部 進化する臨床心理学(臨床心理学の近代化;ポストモダンの臨床心理学;進化する臨床心理学のまなび方)
第3部 臨床心理学の基本構造(実践活動;研究活動;専門活動)
第4部 欧米文化と臨床心理学の発展(臨床心理学の来し方;臨床心理学の行く末)
第5部 日本における臨床心理学の発展(物語:日本の臨床心理学)
著者等紹介
下山晴彦[シモヤマハルヒコ]
1957年生まれ。1983年東京大学大学院教育学研究科博士課程退学。1997年東京大学博士(教育学)。現在、東京大学大学院教育学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Sean
5
一章、二章、11章、12章と読んだ。 心理の問題に対応する臨床心理学を取り巻く環境と日本の現状について書いてある。おもしろかったのは、そもそも臨床心理学は国ごとにモデルが異なるらしいという点。人の心理を扱うので、各国での文化的な影響を大きく受けているのだろう。 臨床心理学はまずカウンセリング、心理療法と区別されなくてはならない。カウンセリングは健康度の高い人へ精神の発達を助ける意味合いで行われ、心理療法は特定の心理モデルに基づいて心理的問題の解決のみを図るというもの。2015/01/14
たらこ
1
臨床心理学の位置づけ、日本と欧米の臨床心理学の歴史の流れは非常によくわかった。筆者の言う「心理臨床学」が近代社会に馴染みにくいのはわかるが、創作事例の精神分析家、カウンセラーがあまりにひどすぎ。流石にあんなにひどい人達は仕事をやっていけないだろう。『臨床心理学ブックガイド』2冊目。2011/11/03