出版社内容情報
宗教は善悪正邪の価値基準を示し,秩序を作り,人と人との間に権威構造を形成する.そして時には逆に体制にラディカルにノーをつきつけ,宗教運動を呼び起こし,社会変革に道を開く.宗教と国家や政治体制,あるいはジェンダーとの関わりについての多面的な考察.
目次
1 宗教と秩序(忠誠心とコミットメント;日本宗教史における世俗化過程;キリスト教と日本の宗教文化の出会い)
2 宗教と権力(古代オリエントの誓約と神の印章;イスラームにおける権威の構造;「宗教法」をめぐる宗教学)
3 宗教と性(処女母神の神〈話〉学;「主婦」の祀る先祖)