出版社内容情報
メディア・テクノロジーがもたらす記号・文字・イメージの変容とそこに接続する私たちの生の行方を問う。
知のデジタル転回を受けて,メディア論の理論パラダイムの転換はいかにはかられるべきか.メディア・テクノロジーがもたらす記号・文字・イメージとメディアの基礎理論の変容を問い,デジタル・メディアと「接続」する視覚や触覚を経由した私たちの生が向かう行方を展望する.【シリーズ全3巻/第2回配本】
序 章 Digital Media Paradigm(石田英敬)
第1部 記号・文字・テクノロジー
第1章 新ライプニッツ派記号論のために:「中国自然神学論」再論(石田英敬)
第2章 映画テクノロジーの新しい文字:モバイル・メディアとデジタル・イメージ(中路武士)
第3章 デジタルネットワーク社会において複合化する記録資料とアーカイブズ(研谷紀夫)
[コラム1]エクリチュール・オンライン(二木麻里)
[コラム2]大規模国際会議における批評空間:メタ・スペースの構築(久松慎一)
第2部 認識と批判のパラダイム
第4章 〈テクノロジーの文字〉と〈心の装置〉:フロイトへの回帰(石田英敬)
第5章 メディアの消滅:一九八〇年代のメディア理論に見るマクルーハンの影(門林岳史)
第6章 触覚,時間,技術:レヴィナス,または触覚的コミュニケーションの倫理(デイブ・ブースロイド/中路武士+谷島貫太訳)
第7章 コミュニケーションのvectorとしての〈キャラ〉:indi-visualコミュニケーション(西 兼志)
[コラム3]八年後から振り返る:「メタ・スペース」がしようとしたこと(谷島貫太)
第3部 感性と経験
第8章 デジタルメディア時代のアート(草原真知子)
第9章 経験変容としての瞑想イメージ:ビル・ヴィオラのヴィデオ・アート分析(ネヴェナ・イヴァノヴァ/中路武士訳)
第10章 アニメの創造性:クールジャパンを求める中でのキャラクターと設定(イアン・コンドリー/クッキ・チュー訳)
第11章 ニューメディアと浮遊する宗教(ブライアン・スタンリー・ターナー/山崎隆広訳)
[コラム4]光の類型文字:写真植字あるいはもうひとつのグラマトロジーの可能性(阿部卓也)
【著者紹介】
石田 英敬
石田英敬:東京大学大学院総合文化研究科教授
内容説明
記号、モバイル・メディア、デジタルアーカイブ、メディアアート、キャラ、ヴィデオアート、アニメ、宗教。記号・文字・言語とテクノロジーの交錯、テクノロジーが生み出すイメージ・アート・アニメの氾濫、表象文化の行方。不可分な、メディア・テクノロジーと表象の宿命。
目次
第1部 記号・文字・テクノロジー(新ライプニッツ派記号論のために―「中国自然神学論」再論;映画テクノロジーの新しい文字―モバイル・メディアとデジタル・イメージ;デジタルネットワーク社会において複合化する記録資料とアーカイブズ)
第2部 認識と批判のパラダイム(“テクノロジーの文字”と“心の装置”―フロイトへの回帰;メディアの消滅―一九八〇年代のメディア理論に見るマクルーハンの影;触覚、時間、技術―レヴィナス、または触覚的コミュニケーションの倫理;コミュニケーションのvectorとしての“キャラ”―indi‐visualコミュニケーション)
第3部 感性と経験(デジタルメディア時代のアート;経験変容としての瞑想イメージ―ビル・ヴィオラのヴィデオ・アート分析;アニメの創造性―クールジャパンを求める中でのキャラクターと設定;ニューメディアと浮遊する宗教)
著者等紹介
石田英敬[イシダヒデタカ] [Featherstone,Mike]
東京大学大学院総合文化研究科教授
吉見俊哉[ヨシミシュンヤ]
東京大学大学院情報学環教授
フェザーストーン,マイク[フェザーストーン,マイク]
ロンドン大学ゴールドスミス校教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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