出版社内容情報
動物の行動実験や脳研究から,比較によってヒトの心に迫ろうとしてきた著者が,心の多様性への理解を促す警鐘の書.擬人主義の起源を探り,何が問題なのか,どんな危険性をはらんでいるのかを,擬人主義に飲み込まれつつある心理学の歴史を振り返りながら明らかにしていく.
内容説明
動物の行動実験や脳研究から、比較によってヒトの心に迫ろうとしてきた著者が、心の多様性への理解を促す警鐘の書。擬人主義の起源を探り、なぜ問題なのか、いかに危険性をはらんでいるのかを、擬人主義に飲み込まれつつある心理学の歴史を振り返りながら明らかにしていく。
目次
擬人主義のなにが問題か
観相学における擬人主義と擬動物主義
ダーウィンをルネ・デカルトは知らざりき
哀れなり、ラ・マルク
ダーウィン、ダーウィン、ダーウィン
ウォレス君、何故だ
元祖「心の理論」―ロマネス、モルガンの動物心理学
ドイツ実験心理学の栄光と賢馬ハンスの没落
新大陸の動物心理学
行動主義宣言!
花盛りの動物心理学―新行動主義の栄光
行動分析とスキナーの孤独
比較認知科学―忍び寄る擬人主義
擬人主義を排す
擬人主義・ロマン主義・浪曼主義
動物の哲学
動物、機械との共生
著者等紹介
渡辺茂[ワタナベシゲル]
1948年東京生まれ。1976年慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了、文学博士(心理学)。1995年イグ・ノーベル賞受賞。2017年日本心理学会国際賞・特別賞受賞。現在、慶應義塾大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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内島菫
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
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