出版社内容情報
従来曖味でもやもやした非合理的なものと考えられてきた感情に,知的「合理性」を発見しようとする.進化の視点にたち,心の諸相を生態学的条件への適応として統一的にとらえようとする著者の「アージ理論」は,新鮮で鋭い問題提起に満ちている.補稿:高田洋一郎
内容説明
わが国の認知科学を代表する戸田正直氏が10年の歳月をかけてあたためた「アージ理論」を今、世に問う。「感情」を軸として適応と進化のシステムにより生物行動をみごとに説明する「感情」の認知科学。
目次
1章 感情とアージ
2章 アージの働きの基本構造
3章 アージの働きの意思決定論模型
4章 アージと社会
5章 連合体、そしてムード
補稿 効用と適応