なぜ人は書くのか

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784130130660
  • NDC分類 141.5

出版社内容情報

発生しつつある子供の書きことばや様々の文化の中の書きことばの吟味を通して,書くことを生成的な記号活動と見る視点を提案.従来孤立した活動と見なされてきた作文を,子供と教師,子供どうしの交流の中に置いて見直してゆく.補稿:汐見稔幸

内容説明

言葉を文字にするということは、何と「大きな一歩」であることか。書くということ、書き始めるということのもつ意味を生成的記号論の立場から徹底解明。

目次

序章 問題の発掘
1章 書くことの発生と前史
2章 書きことばと知の発達
3章 書かれたものの意味―シンボル・センス・対話
4章 生成的記号活動としての作文
5章 書くことを支えること、育てること
終章 なぜ書くのか
補稿 書くことと「やさしさ」(汐見稔幸)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

samandabadra

1
書くことの意味を検討した本、大分水嶺論批判、特に、脱文脈化という文字の獲得とともに得られると提唱された問題に対し、対話の中で獲得されることが強調されるなど、非常に興味深い内容でした。それにしても31歳で出版したというのはすごいな2014/05/19

オオタコウイチロウ

0
凄まじさ、こんな研究があったとは。〈シンボルの関数的使用〉=〈meaning〉と、〈癒着した表現系〉=〈sence〉。後者に発し、前者を契機・軸としながら別の前者に/で置き直すこと=“身ごなし”で、後者を再創造する過程こそ〈書くこと〉。それは〈対話〉=両者の弁証関係=〈場〉の創出でもある。分裂と生成が同時にある、否、しかあり得ないのが〈書くこと〉である。第五章は現在からすれば、形式(“身ごなし”の方法)の点で舌足らずだが、それは本書の価値を少しも減ずるものではない。生活綴方研究の、生まれ変わった姿である。2023/12/23

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