カントからヘーゲルへ (新装版)

カントからヘーゲルへ (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784130130271
  • NDC分類 134
  • Cコード C1010

目次

第1章 カント(カント哲学の背景と意図;生涯と著作;批判哲学の意図;数学および自然科学の基礎づけ;伝統的形而上学の否定;実践的形而上学の基礎づけ;自然界と道徳界との統一)
第2章 フィヒテ(生い立ちからイエナ赴任まで;前期思想;無神論論争;ベルリン時代;後期思想)
第3章 シェリング(生い立ちからイエナ時代まで;前期思想;ヴュルブルク、ミュンヘン、ベルリン時代;後期思想)
第4章 へーゲル(ヘーゲルに対する相反する評価;生涯と著作活動;根本思想;弁証法;体系の概観;『精神現象学』序論と『法の哲学』;後世への影響)

著者等紹介

岩崎武雄[イワサキタケオ]
1913年東京都に生れる。1936年東京大学文学部哲学科卒業。1952年文学博士。1956年東京大学文学部教授。1974年東京大学名誉教授。1976年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゆきだるま

8
カント、フィヒテ、シェリング、ヘーゲルの各思想。関連しつつおのおの独自の思想を展開していく。一見固そうな文なのに、簡潔でわかりやすくて、「絶対者」というものを軸にして見ると、それぞれの違いがわかるのだな。ヘーゲルも、政治的なところは前に読んだ本でなんとなく知ったつもりでいたけど、観念的なところはやっとなんとなく見えてきた感じ。2022/09/23

♨️

5
カントに関しては三批判書の個々の概観をしながらそれらの関係性が強く書かれていたのがよかった。ショーペンハウアーなど諸解釈への批判も説明の中でされていて理解に役立った。フィヒテ、シェリング、ヘーゲルに関しても一冊読んだだけでは全然思想は拾えないだろうけど、大きなところでの理解はできた。どういうところからそう考えるに至ったのかから大まかとはいえ論理的には整合的に書かれてるのがいい。特にヘーゲル思想に関して、ここまでは思想として成立しているがこう書いてるところは神秘主義ではないかとかしっかり書いているところが◯2020/08/24

Asa_deb_com

2
柔らかい理解で終わってしまったので他の本と一緒にもう一度読み直したい。 ヘーゲルがやっぱり難しい。2020/09/16

tjZero

2
カントは「考えること」を考えに考え抜いて、その限界を見極めてしまった。歩きに歩き続けた人が、地球は丸い(=有限である)と発見してしまったかのように。その限界を知ればこそ、道徳というロケットの助けを借りて、宇宙へと自由に飛び立てる。本書は、そんなカントを祖とするドイツ観念論哲学が、フィヒテ→シュリング→ヘーゲルと継承・発展していく様を丁寧にわかり易く解き明かしている。示唆と刺激に富んでいる。2020/07/18

rinv0925

2
岩崎武雄『カントからヘーゲルへ』の実践理性批判の部分は省略的で他に色々読んでないと分からないのではないかなぁ。「意志の自由の存在」が常識的な非難や憤りで確証されるという部分とか(43-4)。「あたかも自由であったかのように」論が前提だろうけど、『純理』の例の方が分かり易い。2015/11/06

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