内容説明
心理職、福祉職はじめ、精神医療の現場にかかわる全ての専門家のための手引き。精神医学の基本的な発想から、各障害研究・臨床の実際、最新の生物学的知見までを紹介。
目次
精神医学への誘い
第1部 生物‐心理‐社会の見かた(精神医学を学ぶ―よりよい協働のために;心と身体;ライフサイクルと精神医学)
第2部 精神科医の診かた(パーソナリティ障害と不安障害;気分障害;統合失調症)
第3部 ライフサイクルの視点から(乳幼児精神医学;発達障害;老年精神医学)
第4部 生物学の視点から1:脳科学を中心に(神経心理学・脳科学;精神病理・心理療法と脳科学)
第5部 生物学の視点から2:遺伝と薬理(遺伝学;精神薬理学)
著者等紹介
金生由紀子[カノウユキコ]
東京大学医学部附属病院こころの発達診療部特任准教授
下山晴彦[シモヤマハルヒコ]
東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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寺島ヒロ
1
2009年刊。仕事の資料として再読。精神医学界の今のトピックがざっと読める。専門書なので、「うつを合併することがある身体疾患」「新しい抗精神薬と往来型の抗精神藥の比較」などの一覧表が充実している。2013/05/23
HolySen
0
精神医学やその周辺におけるさまざまな観点の話が入っていて全体としては面白い。その「さまざまな観点」には脳とか遺伝とか薬理とかリエゾンとかの話が入ってるから読もうと思ったんだけども、専門の人じゃないと分からないであろう記述がけっこう多くて割と退屈だった。だから本のコンセプトは分かるんだけど、ちょっと入門書としては微妙だと思う。逆に精神医学の方の内容は入門書としてはそこそこの内容だったように感じる。2016/07/20