出版社内容情報
現代論理学という知の風景へ誘う,文科のための入門書.初心者の素朴な疑問と驚きに満ちた,不思議の国への旅だち.豊富な問題・論題を設け,説き明かすことよりも,読者への問いかけを意図した.
目次
序論 論理と言語
第1章 命題論理
第2章 述語論理
第3章 パラドクス・形式主義・メタ論理
第4章 直観主義論理
第5章 不完全性定理
付録 命題論理の公理系LPの定理の証明
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
19
対談形式による論理学入門。基本の命題論理学述語論理学から論理学の基本を演習方式で学ぶ。この本の特筆すべきところは、最終章でなんとゲーデルの不完全性定理とその証明方法とアイデアをほんのさわりであるが分かりやすく解説してある。一般人にもゲーデルの天才性がちょっとはわかる。それに不完全性定理についてのよくいわれる誤解「人間の知性の限界を示した」についても説明。正直、この本だけで論理学の独学は難しいが名著。
LUNE MER
18
結構貪るように読んでしまった。日本の教育課程だと高校までに論理学を体系だって学ぶことはないのだが、大学での数学の講義で(高校まではきちんと自覚できていなかった精密な)論理学の洗礼を浴びた記憶は今でも鮮明。当時は改めて論理学の勉強をしている心の余裕もなかったと思うが、脳トレとして学び直ししてみると頗る面白い。また、ゲーデルの不完全性定理の証明の道筋も描かれており、かっちりしたテキストだと証明を追いかける気力を失うのだが、本書で初めてゲーデルのアイデアの面白さを知ることが出来た。妙技だわ。2023/02/18
SOHSA
16
私にとって初めての論理学の本。ほどよく易しく、ほどよく難しかった。その加減が絶妙で知的好奇心を大いにくすぐられた。徐々に難解となっていき、爪先だちしながら読み終えたという感じであったが、読後に充実感があり、さらに先に進んでいきたくなるような魅力ある良書だった。論理学に興味のある方にはオススメの一冊だと思う。2013/05/24
masabi
13
【要旨】論理学の入門書。【感想】後半から難解になった。筆者と二僧の対談形式で進み、適宜問題演習と解説が挟まれるので実際に問題を解くのがいいと思う。空白期間があったせいで途中で断念したが。2018/01/08
オザマチ
12
清水 義夫「記号論理学」が難しかったので、復習のためにこちらへ戻ってきた。扱っている話題は限られているが、説明が丁寧で演習問題すべてに解答があるため、独学において便利な本だと思う。2017/12/17
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