出版社内容情報
我が国で初の心理職の国家資格、公認心理師の時代が訪れた。その光とともに、養成カリキュラム、医療との関係など、「影」の色も濃くなっていないか。シリーズ「現代の臨床心理学」に著者が執筆した論考を再編集・新稿を足し、いま改めて心理職の専門性の未来を描く。
目次
序章 心理職が“ときめく”ために―医学モデルを越えて
第1部 臨床心理学と公認心理師制度はどのように違うのか?(臨床心理学の知識・技法の体系;公認心理師の限界と日本の臨床心理学の課題)
第2部 どのような経緯で公認心理師制度ができたか?(臨床心理学の成立と発展;日本の臨床心理学の発展と課題)
第3部 心理職の主体性と専門性を回復する(初回面接;ケース・フォーミュレーションの作成と活用;事例検討会(ケースカンファレンス))
第4部 心理支援サービスの未来を設計する(ケースマネジメントの理論と方法;チームワークの理論と方法)
著者等紹介
下山晴彦[シモヤマハルヒコ]
跡見学園女子大学文学部臨床心理学科教授、東京大学名誉教授。臨床心理iNEXT代表。1957年生まれ、1980年東京大学教育学部教育心理学科卒業、1983年同大学大学院教育学研究科博士課程中退。1983年東京大学教育学部助手、1991年東京工業大学保健管理センター専任講師、1994年東京大学教育学部教育心理学科助教授、2004年東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース教授。「スチューデント・アパシーに関する臨床心理学的研究」で東京大学より博士(教育学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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