内容説明
学習は、現場実践に潜むリスクを切り分けながら、ある実験として進んでゆく。学習理論の再検討から組織を見直してみるレッスン。人間の思考・学習を社会科学的にとらえ、高信頼性組織の遂行における「日常的実験」という領域の重要性をあきらかにする。
目次
1 実践から日常的実験へ―学習理論の再検討(野生の知識工学―「暗黙知」の民族誌のための序論;状況・行為・内省―共同体神話を超えて;空洞の共同体―教育研究における徒弟制モデルの功罪;学習の実験的領域―試行・コスト・免責)
2 組織というレッスン―リスク・知識・テクノロジー(組織、リスク、テクノロジー―高信頼性組織研究について;アメリカン・アサイラム―精神病院民族誌と科学社会学の起源;野生のリスク管理―病棟のダイナミクスを観る;救命救急センターにおける組織と学習)
著者等紹介
福島真人[フクシママサト]
東京大学大学院総合文化研究科教授。東京大学大学院社会科学系博士課程修了、博士(学術)。東京大学東洋文化研究所研究助手、国際大学助教授などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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