出版社内容情報
口頭から書写へという伝承メディアの変化をとおして,大乗仏教が誕生した――デリダらのテクスト理解,オングらの口頭伝承の研究,キャントウェル・スミスらの聖典研究など,西洋人文学の成果を照合しつつ,東洋の仏教について思想史・社会史の観点から新説を提起する力作.
内容説明
口頭から書写へと伝承メディアの変化をとおして大乗仏教が誕生した―。デリダらのテクスト理解、オングらの口頭伝承の研究、キャントウェル・スミスらの聖典研究など、西洋人文学の成果を照合しつつ、東洋の仏教について思想史・社会史の観点から新説を提起する力作。
目次
第1部 仏教とエクリチュール(エクリチュール論から照らす仏教研究―大乗経典研究準拠枠構築のこころみ;大乗経典の創出―経典制作が開くあらたな仏教世界)
第2部 仏教と聖典(大乗仏教起源論再考―過去と現在のあいだの共同主観の場;大乗経典継承の歴史―一九八〇年代以降の大乗経典研究;聖なる書物のかなたに―伝統仏教と大乗仏教の経典の差異)
第3部 仏教とメディア(口頭伝承と書写―パーリ聖典、律蔵、大乗経典;媒体の展開としての仏教史―教典研究と人文学の課題;思考の痕跡としてのテクスト)
著者等紹介
下田正弘[シモダマサヒロ]
1957年生れ。1989年東京大学大学院人文科学研究科博士課程(印度哲学専門分野)満期退学。1994年東京大学文学部助教授。2006年東京大学大学院人文社会系研究科教授。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授(インド哲学仏教学)、東京大学次世代人文学開発センター(人文情報学部門)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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