仏教とエクリチュール―大乗経典の起源と形成

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仏教とエクリチュール―大乗経典の起源と形成

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  • サイズ A5判/ページ数 332p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130104159
  • NDC分類 183
  • Cコード C3015

出版社内容情報

口頭から書写へという伝承メディアの変化をとおして,大乗仏教が誕生した――デリダらのテクスト理解,オングらの口頭伝承の研究,キャントウェル・スミスらの聖典研究など,西洋人文学の成果を照合しつつ,東洋の仏教について思想史・社会史の観点から新説を提起する力作.

内容説明

口頭から書写へと伝承メディアの変化をとおして大乗仏教が誕生した―。デリダらのテクスト理解、オングらの口頭伝承の研究、キャントウェル・スミスらの聖典研究など、西洋人文学の成果を照合しつつ、東洋の仏教について思想史・社会史の観点から新説を提起する力作。

目次

第1部 仏教とエクリチュール(エクリチュール論から照らす仏教研究―大乗経典研究準拠枠構築のこころみ;大乗経典の創出―経典制作が開くあらたな仏教世界)
第2部 仏教と聖典(大乗仏教起源論再考―過去と現在のあいだの共同主観の場;大乗経典継承の歴史―一九八〇年代以降の大乗経典研究;聖なる書物のかなたに―伝統仏教と大乗仏教の経典の差異)
第3部 仏教とメディア(口頭伝承と書写―パーリ聖典、律蔵、大乗経典;媒体の展開としての仏教史―教典研究と人文学の課題;思考の痕跡としてのテクスト)

著者等紹介

下田正弘[シモダマサヒロ]
1957年生れ。1989年東京大学大学院人文科学研究科博士課程(印度哲学専門分野)満期退学。1994年東京大学文学部助教授。2006年東京大学大学院人文社会系研究科教授。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授(インド哲学仏教学)、東京大学次世代人文学開発センター(人文情報学部門)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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bapaksejahtera

14
宗派の学としての仏教学を歩んだ我が国に、近年パーリ語史料等を用いる西洋仏教学が流入した結果、斯学界は大きな波動を受け、一部では大乗非仏論さえ生じた。本書はこれまでの内外の知見を改めて総覧し、大乗が書写テキストの経典形成からスタートし、後にその聖典化や読誦が生じた事、大乗経典が初期仏教僧院内で小乗経典と共に用いられた事等を説く。仏教への西洋人文学の導入など素人読者には理解困難だが、阿含経等は口承由来経典が在家信者によって維持・書写された事、テキストたる無名性によって多量の大乗経典が生み出された事等興味深い。2023/01/26

非実在の構想

3
大乗仏教は口頭伝承から書写への媒体の変化による経典生成活動として始まり、テクストのなかの現象であった。2020/05/24

Sin'iti Yamaguti

2
デリダのエクリチュール論が大乗仏教とどう関係するのか、牛刀をもって鶏を割く類ではないのか、という少々の疑念を持ちつつ読み進める。最初は理解が難しい。しだいしだいに、著者の意図が伝わって来る。結論は「大乗教団が先にあって大乗経典が生まれたのではなく、大乗経典が先にあって大乗教団が(かなり後になって)形成された」。2021/05/26

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