出版社内容情報
ドイツ語圏を中心にイメージをめぐる現象の研究に新しい次元を開拓しているイメージ学の現在を,この分野のパイオニアや新進気鋭の研究者たちの論考によって一望し,比較美術史から写真・アニメーション研究,メディア論にいたる日本の論者たちの成果を集成するイメージ研究の最前線.
内容説明
ドイツ語圏を中心にイメージをめぐる現象の研究に新しい次元を開拓しているイメージ学(ドイツ語でBildwissenschaft)の現在を、この分野のパイオニアや新進気鋭の研究者たちの論考およびインタビューによって一望可能にするとともに、その問題機制と生産的に切り結ぶような、比較美術史から写真・アニメーション研究、メディア論にいたる幅広い専門の日本の論者たちの論文を集成して編まれた論集。
目次
第1部 アビ・ヴァールブルクからイメージ学へ(アビ・ヴァールブルクにおける歴史経験―イメージ学と歴史理論の接点をめぐって;「精神的同化」、「無意識的記憶」、アビ・ヴァールブルク『ムネモシュネ・アトラス』;記憶の体制とイメージの寄生―ヴァールブルクの動物画探訪;インタビュー 形成することは思考すること、思考することは形成すること)
第2部 「行為主体(エージェンシー)」としてのイメージ(点になること―ヴァイマル時代のクラカウアーの身体表象;不実なる痕跡―原寸大写真の歴史;「アニメイメージング」と身体表現―CGアニメにおける「不気味なもの」の機能;君主の補綴的身体―一六世紀における甲冑・解剖学・芸術;転倒の芸術)
第3部 イメージ知と形式(太陽の下に新しきものなし―グラフィカルユーザーインターフェイスへの美術史的アプローチ;メディウムを混ぜかえす―映画理論から見たロザリンド・クラウスの「ポストメディウム」概念;道・無框性・滲み―美術における「日本的なもの」をめぐる省察;ゆがみの政治学―マニエリスムとメランコリーの肖像)
第4部 イメージと自然(視覚化と認識のあいだ―リヒテンベルク図形と科学のイメージ研究の射程;「ある地域の全体的印象」―アレクサンダー・フォン・フンボルトによる気象の総観的視覚化;イメージと自然との共生―ネオ・マニエリスムにむけて考える)
第5部 神経系イメージ学(神経美学の“前形態”;言語と文学の経験美学―旧来の文学研究よりうまく処理できること、そしてできないことは何か?;神経美学の功績―神経美学はニューロトラッシュか;一瞬の認識力―ネグレーベの場景視と一望の伝統;イメージの内在―僕と知覚の弁証法)
著者等紹介
坂本泰宏[サカモトヤスヒロ]
マックス・プランク経験美学研究所シニアリサーチフェロー
田中純[タナカジュン]
東京大学大学院総合文化研究科教授
竹峰義和[タケミネヨシカズ]
東京大学大学院総合文化研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ハチ
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takao
毒モナカジャンボ