出版社内容情報
「オリジナルであるということは、論争的だということだ」(セン)───新たな正義論を展望する理論的対話の試み。センの思想理解にも有益な書。
内容説明
本書は経済学の落とし子です。ただし、福祉はひとの善き在りよう(well‐being)の実現を希求し、正義はその実現のあり方を問います。福祉と正義は、エコノミック・シンキング(経済学的思考)のさらなる展開と、その細心かつ大胆な転回を要求するでしょう。
目次
アマルティア・セン―近代経済学の革命家
1 個人の権利と公共性(民主主義と社会的正義―公共的理性の到達地点;“自由への権利”再考)
2 正義の条件―義務と相互性(帰結的評価と実践理性;正義と公共的相互性―公的扶助の根拠)
3 正義の位相(開かれた不偏性と閉ざされた不偏性;ローカル正義・グローバル正義・世代間正義)
福祉と正義
著者等紹介
セン,アマルティア[セン,アマルティア][Sen,Amartya K.]
1933年生まれ。1959年ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジで博士学位取得。現在、ハーバード大学哲学・経済学教授、東京大学名誉博士。エコノメトリック・ソサエティ会長、アメリカ経済学会会長、国際経済学会会長などを歴任
後藤玲子[ゴトウレイコ]
1958年生まれ、1998年一橋大学大学院経済学研究科理論経済学専攻博士課程修了。博士(経済学)。現在、立命館大学大学院先端総合学術研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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