出版社内容情報
過去の記憶と未来の徴候とが揺曳している場所としての都市.都市こそが可能にしてきた想像力の経験の根拠を問う都市表象分析.都市論,建築論,神話,詩,小説等のテクストや絵画,写真,映画のイメージを対象に,表象文化論の一つの結実を提示する.
内容説明
予感に導かれ、記憶に後押しされながら、都市の無意識を探索する―都市誌。
目次
都市の詩学
光・闇・黄昏
神話と科学
遊戯の規則
景観の論理
結び―郷愁と予感
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とりから
7
時々、家族や友人より街の方が自分のことをよく知っているような気きなる。私だけが勝手に一人で見た景色、そういうものが無数に累積されて街の記憶を作っていく。人の姿がなく、気配だけがあるような風景を描いた日本画家雪岱。彼はある春の日、寺の縁側に「青天白日覓亡子」(晴れ渡った日に亡き子を探し求める)という言葉を一心に刻んでいる女の姿を見た。あの子はどこにいったの。私も時々思う。あの日、あの瞬間はどこに行ったのだろう。2025/12/06
MK2
4
なかばで挫折。現代思想に対する知識がないとまったく歯が立たない。逆にいえば、レファレンス的なものでも知識があれば、おそらく理解可能だが、そこまでの魅力をコンセプトに感じなかった。詩学を構成するのは俺であって、他人の都市の詩学なんて知りたくねえよ的な。ただまあ、理論の根底にある情緒だけはわかるんだよなこれが……むかつく……。文章は端整、かつ淀みがない。2010/05/16




