受難の意味―アブラハム・イエス・パウロ

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  • サイズ A5判/ページ数 277,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784130101028
  • NDC分類 193.09
  • Cコード C3010

出版社内容情報

アウシュヴィッツや原理主義に象徴される他者の受難に対して,聖書は何を示すのか.十字架のイエス,アブラハムのイサク犠牲――旧新約の解釈を通して,人間の苦難を捉え直し,罪業や悪を契機とした他者との共生の可能性を探る.執筆者らによる討論を収録.

内容説明

十字架のイエス、アブラハムのイサク犠牲―旧新約聖書の解釈を通して、罪業や悪を契機とした共生の可能性を探る。アウシュヴィッツや原理主義に象徴される他者の苦難への問い。

目次

第1章 苦難を「用いる」―パウロにおける十字架と苦難の神学(「贖罪」の出来事としてのイエスの死;原始エルサレム教会の贖罪信仰;パウロの「十字架の神学」;パウロの苦難の神学;おわりに)
第2章 アブラハムの受難と他者の地平―漂泊の物語からハヤトロギア(ヘブライ的存在論)的共生へ(アブラハム物語のコンテキスト、筋的物語(連辞論、通時的連関)と並行的物語(範例論、共時的連関)
物語論的解釈とアブラハムによるイサク犠牲の物語
物語の原型史(アブラハムのケノーシス的物語)からハヤトロギア(ヘブライ的存在論)へ
アブラハム物語と現代におけるその解釈学的メッセージ
むすびとひらき)
第3章 十字架はどこに立ったか―無限有限皮膜の間(人生の謎;ソクラテス獄中問答;よそ者の不安と歓待 ほか)
総合討論

著者等紹介

宮本久雄[ミヤモトヒサオ]
1945年生れ。東京大学大学院総合文化研究科教授。哲学・比較古典論・キリスト教思想史

大貫隆[オオヌキタカシ]
1945年生れ。東京大学大学院総合文化研究科教授。新約聖書学・古代キリスト教文学

山本巍[ヤマモトタカシ]
1945年生れ。東京大学大学院総合文化研究科教授。哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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