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ヨーロッパ文明批判序説―植民地・共和国・オリエンタリズム

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  • サイズ A5判/ページ数 426,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130100922
  • NDC分類 230.04
  • Cコード C3010

出版社内容情報

光輝くキリスト教文明と,暗闇としてのイスラーム世界? いまなお揺るぎないヨーロッパのアイデンティティの淵源とは? ミシュレ,ユゴー,ルナン……近代の多様な言説の徹底した分析を通して,「ヨーロッパ」・「近代」に迫る比類なき挑戦の書.
6月15日朝日新聞で書評

内容説明

光輝くキリスト教文明と、暗闇としてのイスラーム世界?いまなお揺るぎないヨーロッパのアイデンティティの淵源とは?ミシュレ、ユゴー、ルナン…近代の多様な言説の徹底した分析を通して、「ヨーロッパ」・「近代」に迫る比類なき挑戦の書。

目次

第1部 島と植民地(一八七〇年代の地球儀とポリネシア幻想;「絶海の孤島」から「愛の楽園」まで;黒人奴隷と植民地 ほか)
第2部 言説としての共和国(国境の修辞学―ミシュレの方へ;「ナショナル・ヒストリー」から「国民文学」へ―ヴィクトル・ユゴーを求めて;共和国の辞典―ピエール・ラルースをめぐって)
第3部 キリスト教と文明の意識(知の領域としてのオリエント;セム対アーリア;記述されたイスラーム世界 ほか)

著者等紹介

工藤庸子[クドウヨウコ]
1944年浦和生まれ。1969年東京大学文学部卒業。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授(地域文化研究)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gu

5
ある引用で、「征服」と「人権」と「自由」という単語が一つの文章の中で矛盾せずに並んでいることにいっそ感嘆する。文学作品の読解が、現代まで連なる千年単位の「世界史」の読み直しにつながるスケールの大きさ(とこちらの知識不足)で内容を追うのがやっとだった。個人的には旅(にまつわる読書)を相対化する本でもあった。2017/01/12

ドウ

3
文学研究の手法を用いて、副題の3テーマに分けたうえで(分けたとはいえ有機的に連関)、フランスを中心をする近代ヨーロッパ文明を批判的に検討するための材料を全て網羅することを企図した大著。「中心(国内的にはパリであり、国際的にはヨーロッパ文明)」には最先端の、絶対的な理想の文明が顕現しており、「周縁」は、中心によって文明化される対象か、中心の起源を今なお残す愛すべき停滞の象徴としてしか認識されていなかった。この根底にある思想によって植民地のフランス化政策も、中東との宗教的・人種的対立も引き出せてしまうのか。2017/11/15

Nobfunky

0
図書館の貸し出し2週間ではとても読破できない、7,000円の大著でありながら、ヨーロッパ文明を批判的に解き明かす序説に過ぎないという、めまいのする文字の旅。1870年代が大きな区切りであることは頭に入りました。2015/04/18

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