出版社内容情報
日本的美意識の原型、伝統と創造という問題意識から、平安王朝の作家と作品に鋭く迫る。藤原克己・東京大学教授による解題付。
伝統と創造の問題をどう考えるべきか――古典遺産に関して現代人はどう立ち向かうべきかの問題意識の上に,源氏物語,枕草子等を論じ,日本的美意識の原型が創造されたといいうる平安王朝の作家と作品に鋭く迫る.
【著者紹介】
秋山 虔
秋山 虔:東京大学名誉教授
内容説明
古典にどう立ち向かうか、受け継がれるべき切実な問題意識。
目次
平安文学一面おぼえ書
光源氏論
源氏物語の人間造型
源氏物語の自然と人間
源氏物語の虚構と文体
源氏物語と紫式部日記
源氏物語の成立・構想―戦後の成立論の始発をめぐって
枕草子の本質
枕草子・美意識を支えるもの
日記文学論―作家と作品とについて
摂関時代の後宮文壇―紫式部の視座から
古典と現代
著者等紹介
秋山虔[アキヤマケン]
1924年岡山県に生まれる。1947年東京大学文学部国文学科卒業。1969年東京大学文学部教授。1984年東京女子大学教授。1993年駒沢女子大学教授。現在、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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