出版社内容情報
人間存在に立ち現われる根源的な問いに迫り、ニヒリズムを「内面性の現象学」として確立。【解題:榊原哲也・東京大学教授】
無の問題は,人間存在の背後に立ち現われる根源的な問いである.ニヒリズムは“超克”さるべき何かではなく,ひたすら凝視され,生き抜かれねばならないだろう.ニヒリズムの問題現象を「内面性の現象学」として確立する.【解題:榊原哲也・東京大学教授】
【著者紹介】
渡辺 二郎
渡辺二郎:東京大学名誉教授
内容説明
人間存在の背後に立ち現れる根源的な問いに鋭く迫る。
目次
1 哲学の根本問題(問題提起;内面性の現象学;根本的に問題であるもの)
2 ニヒリズムの問題現象(意味と無意味;無の問題;ニーチェのニヒリズム;存在信念と運命意識)
3 自己への生成とその全体(人間的営為の諸相、および深淵と没落;他者性の媒介を経た自己性;内的必然性)
著者等紹介
渡辺二郎[ワタナベジロウ]
1931年東京に生れる。1953年東京大学文学部哲学科卒業。1978年東京大学文学部教授。1992年東京大学名誉教授。2002年放送大学名誉教授。2008年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。