感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
4
初版は1953年に東大新書として刊行。理論的な紹介はほぼなく、ベルンハイム、ドロイゼンくらい。史料批判方法の概説。「作者に関しラングロア及びセニョーボスは虚偽の有無について①作者の利害、②事情の力(職務的報告かどうか等)、③同情、反感、④虚栄心、⑤世論への服従、⑥文学的歪曲等を考察すべきであるとし、また錯誤の有無について①悪い観察者でないか(錯覚、幻覚、偏見等)、②よく観察できる位置にいたか、③怠慢及び冷淡、④直接に観察できない性質の事件でなかったか等を考察すべきであるとしている。」2024/11/06