出版社内容情報
夏目漱石と二十世紀(小森陽一),映像文化の変貌(松浦寿輝),哲学の覚醒(松永澄夫),二十世紀の政治文化(馬場康雄),二十世紀とソ連文明(石井規衛),資本主義にとっての二十世紀(岩井克人),二十世紀の教育(藤田英典),現代科学はものの見方をどう変えたか(鈴木増雄),ものにつくられるものづくり(久保田晃弘),建築とデザインの二十世紀(藤森照信)
目次
夏目漱石と二十世紀
映像文化の変貌
哲学の覚醒
二十世紀の政治文化
二十世紀とソ連文明
資本主義にとっての二十世紀
二十世紀の教育―制度としての学校、文化としての学歴主義
現代科学はものの見方をどう変えたか―物理学を中心にして
ものにつくられるものづくり
建築とデザインの二十世紀
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
袖崎いたる
4
松永澄夫の「哲学の覚醒」を読む。前半部は楽しかったが、後半部は失速。前半部の面白さは学問における哲学の特殊性に触れながら、哲学の営みがつどつど到達する「知」が人称的な成果となる構造を挙げ、知ること、知ろうとすることにおける主題概念のありかたを示す。さらには自明性、日常性へと議論を送り、私たちの普段のモノを問う実態へと目を向けながら、そうした問いを問う場面にはじつは哲学的な覚醒への誘いがあるのだとキメる。んで、当たり前が当たり前と感じられなくなる感受性のうちにもっと自由な価値観が開かれるのではないかとなる。2024/08/20
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