出版社内容情報
第2次世界大戦の終結以来,現在に至る日中関係の通史.台湾との国交時代から1989年の天安門事件とその後の経過までを,その時々の国際情勢や両国の国内政治的要因との関連にも配慮しながら描く.研究者のみならず一般の関心にも応える好著.
内容説明
第二次世界大戦終結から天安門事件までを、国際情勢の変動および両国の内政との関連に配慮しながらダイナミックに描く。
目次
序章 戦後日中関係の構図
第1章 台湾との国交
第2章 政経分離と政経不可分
第3章 日中国交正常化
第4章 日中平和友好条約
第5章 フィーバーと摩擦と
第6章 「成熟の時代」
第7章 天安門事件の前と後
付章 日本の対中国政策決定―組織と過程
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
denken
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あっさり簡潔テキスト。この時期は,年配の人にとっては「現代」かもしれないけれど,私にとっては「歴史」。この時代を生きた内で,政治から縁遠い人が,それぞれの声明や事件をどのように解釈したのかは,見聞の範囲外であり,どの程度の迫力緊迫感だったのかは,理解の及ぶ所ではない。そのためか,いまいち共感できないやり取りが行われていたりする。なんにせよ,中国側の声明のニュアンスを理解するには,この本だけでなく,もうちっと深く中国内政にまで踏み込まないと,精度が欠陥品となるかもしれない。2011/12/11