中公ムック 歴史と人物 19
日本軍兵士のリアル - 教科書がおしえない太平洋戦争

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A4変判/ページ数 96p/高さ 29cm
  • 商品コード 9784128001538
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C9421

出版社内容情報

日本軍の戦略と戦況、現地の兵士の実態を、日米双方の資料を駆使して太平洋戦争を読み解く。戦局を4期に分けて「戦争の流れ」と「兵士の実態」の二視点から探る。不条理と難題を背負った兵士のリアルな姿から、この戦争の無謀と悲惨を紹介する。

巻頭インタビュー 一ノ瀬俊也氏 

一般人が兵士になる過程。そのための教育、戦場で敵を倒すことへの心理的葛藤など。/兵士は何のために戦場で戦ったのか。「バンザイ突撃」などができた背景など。/降伏の是非、軍装・装備品、徴兵制度など、さまざまな日米比較から日本軍兵士の実態を言及してもらう。

第1章 うまくいき過ぎた南方作戦 1941年12月~42年5月

戦争の流れ:開戦からコレヒドール陥落、最大進出の過程を解説/兵士の実態:極端な精神主義だった日本軍/少年兵の育成を重視したのはなぜか/「天皇陛下」のために兵士は戦ったのか/女性兵士が生まれなかった理由は?

第2章 陸海軍の戦略不一致 1942年6月~43年2月

戦争の流れ:大本営陸軍部は大陸方面重視、大本営海軍部は米豪遮断、連合艦隊はミッドウェー作戦で米機動部隊の撃滅を志向した。ポートモレスビー進攻からガダルカナル島撤退までの戦局転換を追う/兵士の実態:海没死はなぜ多かったのか。水虫とマラリアに悩まされた。大きなストレスで精神疾患になる兵士たち。戦場での睡眠・入浴・散髪。

第3章 絶対国防圏の設定 1943年3月~44年8月

戦争の流れ:インパール作戦からフィリピン陥落までを解説。日本軍の劣勢と硬直化した作戦など/兵士の実態:栄養失調になった兵士のその後は。餓死するまで追い込まれた島嶼での戦い。インパール作戦行軍中に自殺が多い謎。

第4章 拠点死守と本土決戦 1944年3月~45年8月

戦争の流れ:拠点死守の命令と本土決戦にいたる流れ、防衛構想を解説/兵士の実態:やる気がなくなった兵士たち。戦場での残虐行為はなぜ起きるのか。特攻の実像を知る。戦友会はセラピーも兼ねていた。

使っていた、戦中も日本人の意識は「親米」だった、など。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ

51
先日放映のNHKドキュメンタリー~昭和20年というあの時間の【吉田茂】を観た事もあり、この本を触れたくて選書。意識高い系、希求するものが先鋭なる向きにはカスとしか思えないかもしれない。。だが!である。1930に入って加速疾走した大日本帝国の結末を語って語り切れない事は明確な事実。権力の中心にいたものと周辺の思惑、あらゆる層の人々の呻きが怨念が層になり渦巻いている事も明確。しかし、無知のレベルを競い合っても詮無い事、、「事態の流れ」「兵士とはなんたる存在」の要点はまとめられているかと思えた。2024/12/02

Masataka Sakai

0
全部に触れてない2024/11/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22018655
  • ご注意事項

最近チェックした商品