出版社内容情報
〝芝居〟というキーワード取り付かれたお騒がせな一行リィ、シェラ、ルウ、ヴァンツァー、レティシアたち。
ヴァンツァーのクラス演劇は大成功に終わり、次はレティの番だった。しかし、レティは『かわいそうな子ども』という心情を理解しがたい役作りに珍しく困惑していた。
一方、医学生でもあるレティは実習先の聖グロリアス病院で『自分たちとそっくりな雰囲気』を持つ教授に声を掛けられる。危険な臭いを嗅ぎつけ、いつものメンバーに招集をかけるが。
内容説明
ヴァンツァーがヒーローとヒロインの両役をこなすという華麗なる舞台の次は、レティシアが難関の『かわいそうな孤児』を演じる番だ。しかし主役の少年の―セミナーリーダーの―気持ちが理解できないままなのである。そんな時、医学生として実習に送り出された病院で、レティは『昔の知り合いにそっくりな雰囲気』を持つ教授に出逢う。あの、秘められし暗殺者一族として活動していた頃の『知り合い』に…。芝居に面倒な先輩に疑惑の教授にと、あいかわらず忙しい面々の“普通でない”日々とは?
著者等紹介
茅田砂胡[カヤタスナコ]
5月3日生まれ。牡牛座。デルフィニアシリーズで小説デビューをはたす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きむこ
58
辛口。うーん正直読みづらかった。説明が多すぎ。散漫だし前半はほぼ飛ばし読み。残念💦私が読みたいのはやっぱり金銀のお話なんだよね。次回に期待します。2023/07/29
つばめ
48
慌てて続きを買ってきた、課外活動「劇」シリーズ。今回はレティシア主体。やっぱりレティが絡むときな臭くなるのはご愛嬌?人が惨く死ぬのがあまりなくなった分、今までよりは平和?な回で落ち着いた感じ。シェラはずっとハリネズミで笑うし、可愛い。茅田さん作品には魅力的な人物が多いけど、チャンプもその一人。始めの印象が暑苦しいけれど、その内に秘めていたモノの大きさと受け入れようとする度量に胸打たれて泣いた。あとがきの感じ、次回作も劇をテーマにして続きそうなので楽しみ〜。2023/10/23
マムみかん(*ほぼ一言感想*)
31
表紙…誰?…(笑)。 演劇シリーズ第2弾。 毒蛇レティシアが「かわいそうな孤児」を演じられるのかを中心に、松岡修造氏並みに熱い先輩の家族の物語や、医学界スーパースター教授の闇など盛り沢山。 今までついて来た読者は、安心して楽しめる。 でも、一見さんには厳しくなってきたのが残念☆2023/10/29
タカギ
22
あっさりした感じ。一年ぶりの新作ということだが、ほとんど読み切りの形式で、以前ほど「続く」という感じではないので、それほど待った気はしない。ゆっくりでも読めればうれしいです。表紙とタイトルの通り、主役はレティシアで、演劇シリーズだそうです。マッチ売りの少女みたいな話。次はトゥルークの僧侶が出張ってきそうな気配で終幕。2023/07/28
まいさん
21
前巻の続き。今巻はレティーシアの舞台と医学部での話。前巻の表紙以上に今巻の表紙は"誰ですか?"と思った(笑) さて、次は球形劇場のこけら落とし公演とルウのむちゃぶりがどんな騒動を起こすのか!?2023/07/03