内容説明
肉親を失う痛みと孤独に耐えるセレネイをよそに、評議会は彼女の結婚問題で紛糾していた。武術指南役アルベリッヒは、彼女を救いたいと願いながらも、自身にできるのはヴァルデマール国ひいては女王に仇なす者を察知し、対処することだけと城下で諜報活動に勤しむ。そんな中、女王に対する負の感情を煽る者が現れた。背後関係を探るが…。
著者等紹介
ラッキー,マーセデス[ラッキー,マーセデス] [Lackey,Mercedes R.]
1950年生まれ。米国のファンタジー作家
澤田澄江[サワダスミエ]
1970年生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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詩歌
13
古い鏡について調べたくなった。アイスホッケーの大化け。この手のスポーツが戦争の代償行為だというのに同意。武術指南役の権限、使者に必要な政治的配慮など、ミステとの関係も含めてアルベリッヒの魅力に。思春期と青年期の子供たちの暴走と成長は伸びやかで、傷を乗り越えた大人の魅力に惚れちゃう。図書館をきっかけとした結婚が発覚した時、セレネイがちょっと落ち込んだのにツッコミ入れちゃった(笑)2015/03/17
みろ
6
セレネイが即位した直後の結婚問題などが中心で、前作に比べると地味な話。アルベリッヒの鬼教官ぶりや、ちょっとじれったい恋愛話にニヤニヤしながら下巻へ。2014/08/20
ときわ
4
再再読。戦争が終わってのあれこれなので、気楽に読める。ステンドグラスや大きな鏡など、想像するとわくわく。アルベリッヒの二重生活のことが丁寧に書かれているのも良い。オーサレン卿が出てくるたびに、ず~っと後にならないとこの人は・・・・と思って不愉快になった。2019/10/02
konkon
4
父王の死後、女王となり、悲しみと孤独のなかで女王としての職務をはたしているセレネイにオーサレン卿が近づく所で上巻はおわり。違うシリーズでオーサレン卿の最後を知ってしまっているので、若いセレネイが心配だけど話としては楽しみ。また、主人公とアルベリッヒとミステとのはなしもよし。下巻も楽しめそうです。2014/06/18
アクセプター
4
アルベリッヒが認められ、味方も増えて行くのは嬉しい。しかし、セレネイの失敗というか失策を知っているから、読み進めるのがつらいかも・・・2014/04/30