内容説明
東部ニューギニアを巡る戦局は膠着し、日米ともに手詰まりに陥っていた。だが、フィリピンへの道を拓くために米軍は必ず来寇すると想定した日本陸軍は、オーエンスタンレー山脈の高地に電波警戒基地を構築、連合軍航空部隊の監視を強化した。空を制する者が戦場を制する―手痛い敗北から学んだ経験則だった。一方、ラバウルの陸軍航空隊には、四式重爆撃機「飛龍」により敵輸送船団を雷撃するという異例の命令が下る。しかし、敵夜間戦闘機の迎撃を受け損耗は激化。その時、前線に試製の「翔竜」が配備され…。
著者等紹介
谷甲州[タニコウシュウ]
1951年兵庫県生まれ。青年海外協力隊などを経て作家デビュー。SF小説、冒険小説、山岳小説など広い分野で高い評価を得ている。96年『白き嶺の男』で第15回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kochi
8
意外かも知れないけど、こんな話も読むんです。SF作家としての谷甲州の方が好きだけど。2010/07/19
鐵太郎
6
今回は、予想されるアメリカ軍のマリアナ進攻を待ち受ける各所の日本軍兵士たちに絞られました。決戦シーンも無し。まぁ、戦闘シーンが少ないのがこの方の特徴ですし。本の題名はマリアナですが、マリアナ付近の話はありません。ここでいずれ行われるであろう決戦の前準備と言ったところ。2010/06/17
カラヤ3
2
技術の進歩は段階を踏んで進むという事をふまえて物語を進めている。銀河より飛龍の方が機上作業員も多いので、カタログ上の違い以上に実戦での使い勝手がちがったんじゃないだろうか。2019/08/16
sugimo2
2
少々詰め込み過ぎな気がしないでもないけど、禰式翔龍にwktk!「まさか、こんなに早く出るはずがない!」と思って飛びつき、あとがきで笑う。七ヶ月先が待ち遠しいですw2010/03/30
いーじす
1
今年中に次の次くらいまで出るらしいので期待しないで待つことにする2010/06/27