出版社内容情報
異能を持つ《妖の民》への嫁入りが決まった少女マユリ。迎えに来た者の中に兄を殺した男を見つけた。復讐を胸に、男に嫁ぐが――
内容説明
東西南北に位置する四つの村の中心、一際高い御山には女神が棲まい、周囲に連なる山々には、人肉を嗜好するおぞましき妖魔が棲む。南の村の少女マユリは、亡き兄の罪を背負わされ、虐げられてきた。ある日、村長から“妖魔の民”―村を妖魔から守る代わりに八年に一度、若い女を要求する者たち―の里へ行けと命じられる。迎えの中に兄を殺した者を見つけたマユリは、復讐を胸に秘め、運命の一歩を踏み出す！第４回ＣＮ大賞受賞第一作、登場。
著者等紹介
夏目翠［ナツメスイ］
滋賀県在住。第４回Ｃ・ＮＯＶＥＬＳ大賞を『翡翠の封印』にて受賞し、デビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チロ子
29
図書館本。図書館で目に入って読んでみました。おぞましい妖魔。その住処の東西南北にあるぞれぞれの村という設定が面白い。南の村に住むマユリは兄の仇を討とうとする。兄の不可解な死の謎・不思議な村・妖魔との闘い・恋愛要素と盛りだくさん！王道ミステリーですが続きが気になり一気読みしてしまいました！2019/03/18
こめっこ
11
王道ストーリーだけど、それなりに面白く読めました。もっと世界を深くして丁寧に構築していくといいんだけど。なんだかもったいないですね。せっかくだから、あと2冊も読んでみます。2013/08/13
ちはや
5
好きなものが詰め込まれてるなぁ。妖魔にスカーフェイスに人とは違った力をもつ、って。ヒーローの寡黙さが際立ってますな。そのぶん甘さをヒロインに向けて(ここまではじっと我慢のヒーローだったけど)村の人にもなかなか会わせないぐらいの熱愛っぷり( ´艸｀)まぁ、怪我してたから治療も兼ねての引きこもりではあったけど。シリーズ残り2冊はヒーローの親友？がヒーローになるんだよね。しかし、明らかに和を感じる作品の登場人物にヒーローヒロインと書くと自分で違和感感じるわ(笑)2011/11/27
たお
5
暗く蟠る闇の臭いがする物語。妖魔の設定が｢十二国記｣を思わせ、妖の民の設定が｢破妖の剣｣を思わせ、展開の速さが作者の若さを思わせる。………その世界観や言葉の扱いは、決して嫌いじゃないんだが………２冊分のエピソードを無理に切り詰めて一冊にしたような感じが否めない。今後が楽しみな作家さんではある2011/02/21
autumn
5
はい。皆様書かれているように、王道でございました。でも、妖魔とか瘴気とか、真の強い主人公とか、そんな単語に魅かれる方は楽しめるかな。まぁ、舞台設定なにもかもが、どこかで見たお話だなとは感じるかも知れないけれど。続きものらしいので、のんびり読んでいこうかと思います。私的につぼなのは、三人の信頼関係。特に、トウサイ的な子好きｗ2010/03/14
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