内容説明
ラバウル野戦憲兵隊の国枝軍曹は、豪州方面の最前線ニューブリテン島で、斥候として潜入した豪軍兵士を捕虜にすべく、密林を追跡していた。同じ頃、沿岸警備に当たっていた第八艦隊所属の駆潜艇18号が、海岸に灯火らしき光を発見する。付近に僚艦なし。単独で異常事態に直面した艇長の決断は!?一方、内地では、新型噴進式爆弾を搭載する「銀河」の訓練が始められた。だが、「翔竜」と名付けられたその兵器には意外な特性が。果たして対艦攻撃の切り札たり得るのか?南太平洋戦線に風雲来る。
著者等紹介
谷甲州[タニコウシュウ]
1951年兵庫県生まれ。青年海外協力隊などを経て作家デビュー。SF小説、冒険小説、山岳小説など広い分野で高い評価を得ている。96年『白き嶺の男』で第15回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maddroid02
1
谷甲州先生の『翔竜雷撃隊』、航空母艦翔竜の雷撃隊か、みたいなイメージだったが、実際には陸上爆撃機銀河を母機にして翔竜一一型という対艦巡航ミサイルを発射するという、よく見れば表紙がそれそのままだった。誘導形式はアクティブレーダーホーミングということになるのかな。発射母機が誘導するセミアクティブホーミングではなさそう。訓練時は発射した翔竜を何度も回収しながら習熟するので、ミサイルが使い捨てという感覚でいると、散々使い込まれた方が新品よりも信頼性が高いのかもしれないなと納得してしまったりする。 2024/02/23
カラヤ3
1
魚雷に代わる投射兵器が完成し戦場で第1弾が発射される。敵兵器の鹵獲は、大物であればあるほどいろいろなことが読み取れるので価値が高いという事がわかる。2019/07/18
Quadrophenia
1
潜水艦には乗りたくないな、と強く思った。2015/10/07
鐵太郎
0
この本では、いつもの甲州節のくどさがちょっと影を潜めている。(おいおい)話のつじつまがみんなきれいにあっている。変だよ?(くすくす) ややこしく入り組んでいて、なかなかほぐれないもつれ目みたいな所があるはずのこのシリーズですが、この本はあっさり簡単な話でした。表紙のイラスト、飛んでいく「翔竜一一型」奮進弾、どこかで見たようなミサイルですね。(笑)2008/12/19
マコト
0
裏表紙の「その兵器には意外な特性が」というのがずっと気になってたんですが、読んでみてもさっぱりわかりませんでした。誘導弾のことを意味しているのでしょうか?2013/10/20