出版社内容情報
母の失踪の謎、そして性的な体の記憶・・・。大藪春彦賞受賞作家がおくる、甘美でせつないミステリィ。
内容説明
17歳の夏、高校を休学したぼくはRの家を訪れた。今や誰も住むはずもないこの家は、かつて祖母がぼくを含む親族6人で暮らすために建てたのだ。その6人の中には、順子さんもいた。順子さんというのは、ぼくの母親の名前だ。でも彼女は12年前に自殺し、Rの家にぼくたちが住むことはなかった…。母としてより、ひとりの女として意識するぼくは、誰もいないはずのRの家で、風俗嬢の従姉・李花、勘当された伯父・雅彦さんのふたりに出逢い、一緒に暮らしはじめた―。明らかになっていく母の秘密と自殺の真実。そして官能的な身体の記憶。甘美でせつないミステリ。
著者等紹介
打海文三[ウチウミブンゾウ]
1948年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。1992年『灰姫 鏡の国のスパイ』で第13回横溝正史賞優秀賞を受賞、作家デビュー。2003年に『ハルビン・カフェ』で第5回大薮春彦賞を受賞
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感想・レビュー
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橘曙似
2
井坂幸太郎のエッセイに出てきた作家さんなので読んでみた。淡々と短文を綴る文体は村上春樹や井坂さんに似ている気がする。作風は…人の死が契機になって物語が進展していったように思うけれど、それ以外の流れで続けてほしかったな、と思った。2012/04/19
ぽこぺん
0
愚者と愚者に繋がるものがある。でもあまり好きじゃない。2010/05/10
mochimochio
0
やっぱり文体が好きです。2009/03/09
ぽ
0
★★★★ よくわからない場面や会話が多々あったけど、どこか引き込まれる面白さがあった。2023/12/24
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