出版社内容情報
日本における西洋哲学の受容や、哲学史研究をめぐる論考や鼎談など、読み物充実。本篇への追補コラム19本、読書アンケートも収載。
【2008年度 毎日出版文化賞(特別賞)受賞】
内容説明
哲学史に関する論考・鼎談・インタヴューに加え、追補コラム19本。さらに、総索引・年表を収録。重要な概念語・キーワードで西洋哲学史を串刺し検索。複数巻に分載されていた18世紀以降の年表を統合・拡充。
目次
1 哲学史研究の意義と今後の課題
2 哲学史研究の現在・鼎談
3 日本における哲学史の受容
4 日本における中世哲学研究
5 哲学/哲学史の読み方・インタヴュー
6 哲学の場所
7 哲学の始点における断片的対話
8 アンコール・追補コラム集
9 書物が私を作った・アンケート
総索引
哲学史年表
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大森黃馨
7
今巻にて特に注目すべきは哲学史を学ぶそのことへの意義が書かれている事本書は別巻ではあるがこのシリーズにおいて最初に読むべき巻かもしれない 「哲学の歴史」中央公論新社のこのシリーズ哲学を学ぶ前の基礎教養として読み始めて約一年をかけてようやく読了だが更に何回も読み返す必要を認めるまた世界の真実を追い求めるのに西洋哲学だけで良いのかロシアや印度や支那等他のエリアの思想も必要なのではないのかそんな苛立ちを覚える 2023/06/07
あーさー
1
ブックガイドですね、これは2008/12/17
R
0
歴史学なら「いつ・どこで・だれが・なにをした」ということを正確に並べていく意義があるが,哲学史においては時系列でならべることには意味がない。誰の思想が,他の誰かにどのような影響を与えているかというつながりを考える必要がある。誰の影響も受けていない哲学者など存在しないし,誰にも影響を与えないなら歴史に名前が残らない。思想的なつながりが大事だ。2019/08/08