アフリカの民族と社会

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アフリカの民族と社会

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  • サイズ B6判/ページ数 534p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784124034240
  • NDC分類 209
  • Cコード C1320

目次

第1部 自然と民族のアフリカ(自然と人間の共生史と矛盾;民族誌からアフリカ史を発掘する;多様な民族の生成と戦略)
第2部 都市と王国のアフリカ(アフリカ理解のために;王国のアフリカ;都市のアフリカ―地域間の交流;外部世界とアフリカ)
第3部 イスラームのアフリカ(人類学的イスラーム史叙述に向けて;セム的一神教の普及と土着化;イスラーム改革の胎動;「近代化」のなかのイスラーム復興)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ピオリーヌ

14
文献資料が豊富とは言えないアフリカ(主にサハラ以南)だけあって、三部構成のうち執筆者三名の専攻は何れも歴史学ではなく二名が文化人類学、一名が社会人類学・中東民族誌学。スーダン南部のナーリムの村で発生した、政府軍による虐殺について著者が聞き込み調査を行った際の話。著者が犠牲者の名前を記録しているのを見て、子供を失った父親が「死んだ者の名前なんか書いて、どうするのか」と語った。著者はこの問いかけがもっともなことだと気づくのにいくらかの時間がかかったという。我々と無文字社会との文化的差異の大きさに気付かされる。2022/10/23

13
第一部は文化人類学的見地から見たアフリカ。著者がフィールドワークから得た知見を語る。第二部はアフリカの都市国家と欧州との関わり。第三部はアフリカへのイスラームの伝播と発展。近代教育を受けた人々が主導したイスラームの改革運動や、土地の宗教・文化と混ざり合ったシンクレティズムについて多くのページを割いている。 2015/12/31

よしひろ

12
西洋の価値観だけでは計りしれない部分があるアフリカ。文明社会といえば、エジプトが有名だが内陸アフリカ、南アフリカについては世界史の教科書でも扱いは少ない。様々な部族や圧倒的自然の存在。色んな奥深い世界がある気がした。覆い隠されている地域だと思う。勝手に引かれた国境線、内戦、奴隷、移民、教育。過去から現在まで問題は山積している。その犠牲の上に現在の世界があることも忘れてはならない。トンブクトゥやモンバサといった都市にも興味がわいた。2015/09/27

sine_wave

6
アフリカの歴史をエジプト以外ほとんど知識がない状態で読んだ事になった。アフリカといっても広く、東側はアラブに極めて近いし、北側はスペインやイタリア(ローマも含めて)には地中海を隔てているだけだ。事実アフリカはかなり開拓された地であったようだ。特にイスラム教に関してページが割かれていてとても興味深く読ませてもらった。2022/11/19

serene

5
この本では大きく分けて、牧畜と農耕を臨機応変に切り替えつつ自然と共存した暮らしの様子、大航海時代の交易都市化→奴隷貿易の開始→植民地支配への流れ、 アフリカ大陸におけるイスラームの歩み、について語られており興味深く読むことができました。 2012/06/20

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